黒鯛かかり釣りについて

【かかり釣りとは】
警戒心が強い黒鯛に、だんごを食わせ頭を麻痺させることで、警戒心を解いて食欲を増大させ、そして付け餌を食わせる釣り。枷や筏からの釣りになります。水深がある場合は、波止や防波堤、堤防からも狙うことが出来ます。

【ダンゴの役割】
 (1).匂いと濁りで魚を寄せる。
 (2).ポイントに到達するまで付け餌を餌取りから守る。
 (3).ダンゴそのものが餌。
 (4).同じポイントに付け餌を送る。
 (5).ポイントでダンゴが割れるとフカセ仕掛けになる。仕掛けが軽いので餌を食べるときに抵抗が少ない。
 (6).ダンゴの濁りの中に餌があるため、黒鯛の警戒心が薄れる。

黒鯛は、驚くほど鼻がきく魚で、また濁りに対する好奇心が強く、濁りと匂いに引かれて集まった黒鯛は、ダンゴを食べ続けることで警戒心が薄れ、やがて付け餌を食ってくるようになります。

【ポイント作り】
枷や筏で座った場所が一日の釣り座になり前方1m直下が自分のポイントになります。いかに正確に自分のポイントに団子を落とし続けることが出来るかがその日の釣果に繋がります。
潮の流れを読んで、投入点を変えることが必要になり、経験の差が大きく表れることになります。


【ダンゴのブレンド】
各メーカからダンゴ用の配合餌が発売されおり、自分の好みのものを選んで使うことになります。初めての人は、経験者に聞いて買うとよいでしょう。
主となる配合餌に、サナギ(ミンチ、荒引きサナギ)、押し麦を混ぜる。冬場はアミドリップを混ぜるのも効果的です。ポイントが深い場合は、砂や小粒のジャリを混ぜると途中でダンゴが割れることなく、底までだんごを落とすことが出来ます。

ダンゴが粘っこく、なかなか割れない場合は、オカラ団子や荒引きサナギを追加して調整しましょう。逆に団子が直ぐに割れて、底まで到達しない場合は、チヌパワーを足して、ネバリを出すようにします。

ダンゴが割れる目安は、底に着いてから10〜20秒ほどが理想です。ダンゴが割れないからと言って、無理に団子から餌を抜くことは、付け餌が取れたりちぎれたりするため、やめた方がよいでしょう。なかなか割れない場合は、荒引きサナギを混ぜると割れやすくなります。

水加減は、握ったときに力を入れないで丸くまとまる位に仕上げましょう。

【必釣方】
出返しこそが必釣方。
狙って黒鯛を釣るならば、手返しが一番の早道となります。濁りの中で付け餌を食わせるつもりでないと黒鯛は釣れないと思った方がよい。黒鯛の当たりが一番多いのは、ダンゴが割れた瞬間で、その時の当たりが大きく、食い込みも一番良い。8割がダンゴが割れた瞬間の当たりで釣れています。

かかり釣りには餌取りは付き物です。餌取りの活性が高いことは、魚の活性が高い証拠です。餌取りは、黒鯛の行動を教えてくれるバロメータと考えれば、嫌な餌取りでは無くなります。
黒鯛が食い気を起こすと餌が半分残ったり、そっくり残って来る状況が生まれます。その時が時合いとなります。

黒鯛は、餌を食べる時、最初に餌を噛み砕き、その後、水と一緒に吸いこむように飲み込みます。この時に抵抗を感じさせない軽いフカセ仕掛けが最適です。

【付け餌】
オキアミ、活サナギ、コーン、ダンゴ、ボケジャコ、シラサエビ(シバエビ)、アケミ貝などが付け餌となります。釣り開始時は手返しを重視してオキアミを使い、黒鯛の気配が出た時に状況に応じて付け餌を変えます。
おもな餌取りがフグやカワハギ、キタマクラの場合は、ダンゴやコーン、ヒイラギやコノシロが餌取りの場合は活サナギやボケジャコを使います。

【竿】
1.6〜2.1mほどの専用の短竿を使います。竿の調子は好みがありますが、付け餌、潮の流れで穂先の調子を変えても良いでしょう。

【リール】
タイコリールまたは、小型の両軸リールを使います。

【仕掛け】

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